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糖尿病とは

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。

インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。 血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足 の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。

◾️インスリンが十分に働かない2つの原因

①インスリン分泌低下

 

◾️インスリン自体の不足

肝臓の機能低下により十分なインスリンを作れなくなる状態。糖を細胞内に取り込むためにはインスリンという鍵(🔑)が必要だが、不足するため糖の取り込みが実施できず、血管内に糖があふれてしまう状態

②インスリン抵抗性

 

◾️インスリンは分泌されているが糖吸収がうまくできない状態

肥満の状態ではインスリンが働きづらくなります。

インスリンという鍵(🔑)が十分に存在していても、扉そのものが開かないため糖吸収が出来ず血管内に糖分があふれる状態

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◾️様々な原因で発症する糖尿病の種類

①1型糖尿病

インスリンを作る膵臓の細胞が何らかの原因で壊されることでインスリンが作られなくなった状態。子供や若年者に多くみられます。

②2型糖尿病(全体患者の約90%)

日本人は遺伝的にインスリン分泌が弱い人が多いといわれています。遺伝的な体質に過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣や加齢といった要因が加わり、発症するとされています。このため、2型糖尿病は「生活習慣病」ともいわれるのです。※肥満がなくても、内臓脂肪が増える「メタボリックシンドローム」と呼ばれる状態になると発症しやすくなります

③特定の原因や疾病によるその他の糖尿病

糖尿病以外の病気や、治療薬の影響で血糖値が上昇し、糖尿病を発症することがあります

④妊娠糖尿病

妊娠中に初めてわかった、まだ糖尿病には至っていない血糖の上昇をいいます。胎盤からでるホルモンの影響でインスリンが効きにくくなり、 食後の血糖値は上がりやすくなります。 多くの場合、高い血糖値は出産のあとに戻りますが、妊娠糖尿病を経験した方は将来糖尿病になりやすいといわれています。

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糖尿病と診断と症状

日本人の4人に1人は糖尿病かその予備軍と言われています。糖尿病はそれ自体は直接命に係わる病気ではありませんが、自覚症状がないまま進行して合併症を起こすことが大きな問題となります。

◾️糖尿病の診断と症状

採血における糖尿病の診断は下記の4項目で実施します。

・ヘモグロビンA1c(HbA1c)

…過去1~2カ月間の血糖の状態を示す値

・早朝空腹時血糖

…早朝に(8時間以上の絶食後)採血したときの血糖値

・75g傾向ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)

…75gのブドウ糖水などを飲み、その2時間後に採血したときの血糖値

・随時血糖値

…食事の時間と関係なく採血したときの血糖値

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※当院では内科診療で採血を実施しております

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◾️初期症状がほとんどない糖尿病

糖尿病の初期は自覚症状がほとんどありません。

ほとんどの場合は健康診断や採血結果のきっかけなどで「糖尿病」と診断されることが多いです。

「糖尿病」と言われてもピンと来なく、放置する人も多い病気。自覚症状が出た時は既に合併症が進んでいることも少なくありません。放置すればするほど治療は難しくなりますので、気になる方は早めに受診するようにしましょう。

◾️糖尿病の代表的な症状

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怖い合併症

血糖値が高いままの生活を続けると、血管がもろく、ボロボロになってしまういわゆる血管病になります。

そして、全身にネットワークを結んでいる血管と神経が、血糖値の高い状態が続くことで侵され、適正な栄養の供給が途絶えて全身の臓器にさまざまな障害を生じます。これらは糖尿病の慢性合併症とよばれています。

◾️糖尿病と血管の関係

血液中に増え過ぎたブドウ糖は血管の壁にある内皮細胞に入り込みます。 すると、活性酸素が発生し、血管を傷つけてしまうと考えられています。 また、増え過ぎたブドウ糖は細胞内のたんぱく質に結合する性質があります。 血管の細胞とブドウ糖が結合すると、細胞が変質してしまい、正常な機能を保てなくなってしまいます。

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血糖値が高い状態が続くと血管は傷ついていきます

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糖尿病と足病

◾️末梢動脈疾患と末梢神経障害

末梢動脈疾患(PAD)

 

血流が途絶し虚血状態になる

指先の色調が不良になる

足壊疽の状態になる

末端神経障害

足の痺れや知覚鈍麻(感覚が鈍くなる)

足のけがや傷に気づかない

知らないうちに潰瘍になる

感染

小さな傷ができる

(血流障害により抗生剤が届かず)

十分な血行がなく抗生剤が効きづらい

感染が広範囲に及び気づかないうちに蜂窩織炎などの感染症を起こす

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◾️糖尿病による下肢切断リスク

糖尿病は放置することで下肢の切断にもつながりかねない病気です。

糖尿病患者の下肢切断リスク…. 7.4 〜 41.3倍

仕事中の事故や交通事故よりも多い!

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切断になる゛治りにくい傷”をつくるのは足病や外傷です

足の胼胝がある…11倍    爪水虫…1.5倍

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当院の治療

◾️下肢切断を避けるためにできること

糖尿病で足を失わないために、まず大切なことは、足に怪我をしないことです。壊疽のような重症の病気も、初めはごくごく小さな怪我から始まることがほとんどです。怪我をしないためのちょっとした気配りが、あなたの足を守ります。

1)自分の足を毎日見る👣

足の裏や指の間などを、まんべんなく自分の目で確認し、異常がないか毎日調べましょう。

見にくい場合は手鏡を使いましょう。視覚障害などで患者さんご本人が確認できない場合は、ご家族など周囲の方が、ぜひ協力してください。

チェックするタイミング決めておくと、忘れずに続けられます

 

 ⇒異常個所をみつけたら、すぐに受診しましょう

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2)靴下や屋内シューズを履いて、家の中でも裸足を避ける

足の裏や爪先などに小さな傷ができるのを防ぐため、靴を履くときはもちろん、家の中でもいつも靴下を履くようにしてください。靴下がきつすぎると血流が悪くなるので、サイズのあったものを履きましょう。また、通気性のよいもの、たとえば綿製のものがよいでしょう。色は白のほうが、出血した際に気づきやすいので、おすすめです。

もちろん靴下は毎日清潔なものに履き替えてください。

また、足全体にボディクリームを塗布して乾燥を避けましょう

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3)暖房器具の取り扱いに注意する

糖尿病による神経障害では痛みだけでなく暑さにも気づきにくくなります。

冬場はこたつやあんか、ヒーターなどで低温やけどを生じ、それが原因で足を切断する、という話もあります。足だけを温める器具はなるべく使わず、部屋全体を暖かくするようにしましょう。

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4)自分の足にフィットする靴を履きましょう

合わないくつは靴づれを起こします。おろしたての靴はいきなり長時間履くことは避け、少しづつ履き慣らすようにしましょう。

新しい靴を選ぶ際は足が大きくなる夕方に選ぶようにしましょう。

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◾️当院の治療

①採血の実施と内科医の確認

当院では保険診療・自費診療それぞれで採血検査を実施しています。

実施した採血結果は院内で内科医とも供覧の後、LINEにて結果を返却。

返却時は内科医のコメントも添付させて頂いております。

<保険と自費の採血の違い>

 

保険…症状に応じて、医師が必要と判断した項目のみ採血を実施

自費…患者様の希望に応じて、検査項目を選択可能

※内容に応じて価格も異なりますのでお問い合わせください

<当院で実施している自費採血一覧>

 

 ・血液一般検査    …3300円(電解質や脂質等、体内バランス一般を調べます。生活習慣病など気になる方へ)

 ・パフォーマンス検査 …15000円(血液一般に加え、ビタミンやアミノ酸分画を調べます。運動効率UPの方に)

 ・LOX-INDEX    …10000円(将来の心筋梗塞や脳梗塞リスクの危険因子スクリーニング)

採血実施
内科医確認
結果・コメント郵送
希望内科受診

※内科診察に関する詳細は内科のページをご参照下さい。

②内科医・足病科医の連携

当院では採血結果や処方などの全身管理は内科医が、結果を基に歩行の管理は足病科医が実施します。

糖尿病性足壊疽のある患者様には装具会社と提携し、オーダーメイドの専用装具の処方・作成も承っております

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