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生活習慣病

◾️生活習慣病とは

厚生労働省の資料によると、生活習慣病は、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。

がん(悪性新生物)や心疾患(狭心症や心筋梗塞などの心臓病)、脳血管疾患(脳梗塞やくも膜下出血などの脳の病)が含まれます。

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不規則な食事

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運動不足

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過剰飲酒

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喫煙

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ストレス・加齢

発症=生活習慣病

​肥満、高血圧、高脂血症、高コレステロール等

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生活習慣病と足病

◾️肥満によるトラブル

①節負担の増大による痛みの出現

人の足は歩行時で1.5 倍、走行時は3-4倍の体重負担がかかります

膝には体重の約3倍の負担がかかると言われています。

体重増加による関節負担

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体重

60kg

70kg

負担

180kg

210kg

3倍

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※肥満による体重増加は筋肉の支えがない状態で関節への負担が増えた状態となるため、関節へのダメージは増大。

膝のみに関わらず、足関節、股関節でも同様の状態となります。

②重心位置の変化による影響

肥満によりおなかが出た体型では、

腰椎がおなかの重みに引っ張られます。

その結果体の重心が前方向によってバランスをとりづらくなります。

バランスが崩れた状態では転倒のリスクも高まります

また、腰椎ヘルニアやすべり症リスクも高まります。

体重増加により関節負担が増える

さらなる筋力の低下・体重の増加

痛みが出現する

悪循環

②痛みによる運動量の低下

関節負担により痛みが生じると、より運動意欲は低下します。

また、無理に運動することも関節の負担が強い状況はかわりませんので

疼痛の増悪や周囲の関節の柔軟性低下につながります。

安静にして動かない

適切な体重コントロールと筋力維持が大切です

◾️血流障害によるトラブル

①下肢血管の動脈硬化=下肢閉塞性動脈硬化症

生活習慣の影響により、血管は硬くなったり狭くなったりし、血液はドロドロになります。

足の血管で動脈硬化が起こると足先まで血液が届きづらくなり、虚血という状態になります。

虚血状態では足は(酸素などの)栄養がない状態なので、痺れたり、痛みを生じたりします。

放置すると足の切断が必要になることもあり、注意が必要です。

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動脈硬化で足の血管が狭くなる・詰まる

間欠性跛行(間欠性波跛行)

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歩いていると下肢に痛みや痺れが出現

休憩したり、さすったりすると改善する

潰瘍・壊疽(えそ)

傷がなかなか治らない

一部分だけ黒く変色している

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②塩分の多い食事や筋力不足に伴う足の浮腫み

心臓からでた血液は、全身をめぐり、下肢では(主にふくらはぎ)の筋力

によって再度全身を循環します。この働きから足は第二の心臓と言われます。

年齢を重ねると筋力が低下し、ポンプ機能も低下します。

また、塩分の多い食事をとることも水分が血管の外に漏出する原因となるため浮腫みの助長につながります。

 

浮腫んでいる状態では感覚が鈍くなったり、傷が出来やすかったりするので

注意が必要です。

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メタボリックシンドローム

◾️メタボリックシンドロームとは

生メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは糖尿病をはじめとする生活習慣病の前段階の状態を示します。

放置すると動脈硬化が年齢相応より早く進行し、ある日突然脳梗塞や心筋梗塞などを発症するリスクが高まります。

2型糖尿病になるリスクは約3倍、心血管疾患をおこしたりそれにより死亡するリスクは約3倍になるといわれています

<メタボリックシンドロームの判断基準>

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腹囲

男性 85cm以上

​女性 90cm以上

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3つのうち2項目目以上該当

糖質異常症

中性脂肪 ≧150㎎/dl以上

 かつ/または

低HDL血症<40㎎/dl

高血圧

収縮期(上の)血圧≧130㎜Hg

かつ/または

収縮期(下の)血圧≧85mmHg

高血圧

空腹時血糖≧110㎜Hg

(又はHbA1c 6.0以上)

命に係わる疾患を発症する前に予防行動に行動変容することが大切

まずは自分の状態を知ること、メタボに該当しないかどうかチェックしましょう

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骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。

◾️骨代謝

破骨細胞

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新しい骨が形成される

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古くなった骨に

破骨細胞が集まる

骨代謝の

​サイクル

骨芽細胞

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破骨細胞が古い骨を吸収しカルシウムを血中に溶かす

骨吸収

骨形成

骨芽細胞がコラーゲンを作りカルシウムを定着させる

骨は常に新陳代謝を行っており、骨が解ける(骨吸収)と骨が作られる(骨形成)の過程が繰り返されています。

これらのバランスが崩れると骨がスカスカとなり骨粗鬆症の状態が進んでいきます

◾️カルシウムとビタミンD

骨を強くするためにはカルシウム!と聞いたことはあるでしょうか。間違いではありません。ただ、カルシウムを体内に効率よく吸収されるためにはビタミンDも必要です。

◾️一日の必要カルシウム量

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18-29歳

年齢

30-74歳

75歳

推奨量(mg/日)

男性

女性

800mg

750mg

700mg

600mg

650mg

600mg

乳製品

魚類

野菜類・豆類・種実類

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日本人の食事摂取基準(2020年版)参照

◾️一日に必要なビタミンD量

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18-29歳

年齢

30-74歳

75歳

推奨量(μg/日)

男性

女性

800μg

750μg

700μg

600μg

650μg

600μg

【日光浴でも生産されるビタミンD】

ビタミンDは日照により皮膚でも産生されます。

皮膚での産生と併せて

ビタミンDの目標量は20μgとされています

 

近年では日焼け止めの使用や外遊びの減少により

ビタミンD欠乏症が多いといわれています。

 

骨粗鬆症予防には適度に日光浴も大切です◎

日本人の食事摂取基準(2020年版)参照

※大学病院の研究報告では検査を受けた健康な男女の98%でビタミンDが不足していたという結果があります

◾️痛みがなく、気付きづらい

骨粗鬆症は罹患しても痛みが出るわけではなく、骨折しやすい状態になる、という特徴から日常生活の中での自覚はなかなか難しい疾患ではあります。

ただし、転ぶなどちょっとしたはずみで骨折しやすくなるため、注意が必要です

骨粗鬆症で骨折の多い部位

高血圧

重いものを持ったり、しりもちをついたりしたタイミングで発生。

背中や腰に強い痛みを生じる。

 

※気づかず発生することも

大腿骨近位部骨折

強い痛みを生じ、入院・手術が必須。

入院により寝たきりになることも多いため注意が必要。

上腕骨近位部骨折

転倒時に体を支えようとして発症。強く痛む。

橈骨遠位端骨折

転倒時に体を支えようとして発症。強く痛む。

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※大きな骨折を引き起こす前に、予防が必要。

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当院の治療

①採血の実施と内科医の確認

当院では保険診療・自費診療それぞれで採血検査を実施しています。

実施した採血結果は院内で内科医とも供覧の後、LINEにて結果を返却。

返却時は内科医のコメントも添付させて頂いております。

【保険と自費の採血の違い】

保険…症状に応じて、医師が必要と判断した項目のみ採血を実施

自費…患者様の希望に応じて、検査項目を選択可能

   ※内容に応じて価格も異なりますのでお問い合わせください

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当院で実施している自費採血一覧】

 

⚫︎血液一般検査    …3300円(電解質や脂質等、体内バランス一般を調べます。生活習慣病など気になる方へ)

⚫︎パフォーマンス検査 …15000円(血液一般に加え、ビタミンやアミノ酸分画を調べます。運動効率UPの方に)

⚫︎LOX-INDEX    …10000円(将来の心筋梗塞や脳梗塞リスクの危険因子スクリーニング)

採血実施
内科医確認
結果・コメント郵送
希望内科受診

※内科診察に関する詳細は内科のページをご参照下さい。

②オンライン診療ととどくすりサービスの導入

当院では保険診療・自費診療それぞれで採血検査を実施しています。

実施した採血結果は院内で内科医とも供覧の後、LINEにて結果を返却。

返却時は内科医のコメントも添付させて頂いております。

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